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天文の記事一覧

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イプシロン成功! 

JAXA「延期2回、心配お掛けした」 イプシロン成功
9月14日(土)16時34分 朝日新聞デジタル

 新型ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功を受け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後4時過ぎから会見を開いた。JAXAの奥村直樹理事長は「2回の延期で心配をお掛けしたが、支援のおかげで成功できた。地元や国民のみなさんに感謝します」と語った。

 イプシロンの開発責任者、森田泰弘プロジェクトマネジャーは「ようやく心の底から笑える日が来た。つらい思いもして、生みの苦しみも味わったが、がんばって良かった。終わってみれば最高でした」と笑顔を見せた。

 惑星観測衛星「スプリントA」を手がけた沢井秀次郎プロジェクトマネジャーは、予定の軌道に投入された衛星について「非常に健全な状態。打ち上げの2時間後に上空に戻ってきたが、太陽電池パネルも開き、姿勢制御もきれいにできている。太陽の方向に向けて安全な状態で、非常にいい状況だ」と述べ、「これもロケットが、きれいに上がったおかげだ」と語った。

 イプシロンの打ち上げ成功を受け、安倍晋三首相は「我が国の宇宙技術の信頼性の高さを証明するもの。関係者の不断の努力に敬意を表する」とのコメントを出した。


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 今更ながらですが、JAXAの固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げ・衛生投入が成功しました。

 小型でコストダウンが果たせていることなど、商業的宇宙開発が話題になっていますが、私としては固体燃料ロケット技術の発展継承が果たせていることが、何よりも嬉しいですね。
 しかもそれが内之浦ってのがまたいい。東大宇宙研以来の伝統ですから。

 固体燃料ロケットは液体燃料式に比べて制御が難しく、ペイロードも低いのですが、燃料自体の扱いは比較的易しく、構造も単純にできるものです。
 この開発を進めたのが、かの糸川英夫博士です。1955年に小型のペンシルロケットの水平発射に始まり、この技術を磨いてきました。

 日本最初の人工衛星「おおすみ」はこの固体燃料ロケットで、内之浦から打ち上げられたのです。

 もっとも、固体燃料式は長距離弾道ミサイルなどと技術的に通じるとして、社会党(当時)が反対し、結果として「おおすみ」の打ち上げには誘導制御が使われませんでした。今も昔もこのへんの連中はろくでもないですな。イプシロン発射についてもシモ朝鮮は同じようなこと言ってイチャモンつけてます。同列ってことですな。
 それでも複雑な燃焼コントロールによる姿勢制御で衛星軌道に投入するという離れ業をやってのけました。しかも軍事技術としてではなく、東大による完全民生技術だというところに大きな価値があります。

 その後、東大系は内之浦で固体燃料ロケット、政府系(旧科学技術庁系)は種子島宇宙センターで液体燃料ロケットというふうに住み分けが行われました(現在は両者はJAXAに統合されています)。
 東大系による開発が行われた小惑星探査機「はやぶさ」も固体燃料ロケット「MーV」で内之浦から打ち上げられています。

 「MーV」は優れたロケットでしたが、個体式の割にコストが嵩み、廃止。その反省を活かして、開発されたのが「イプシロン」です。なので、経済効果やらななんやらより、とにかく糸川博士の魂がしっかり引き継がれていることが嬉しい。

 いつか内之浦行きたいな~。



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ボイジャー1号すげえな、おい 

もうすぐ太陽圏脱出? ボイジャーの周りで宇宙線が急増
2012年6月15日 アストロアーツ

 35年前に打ち上げられ、太陽圏の果てを目指し続ける探査機「ボイジャー1号」が測定する宇宙線がここ1か月で急増していることがわかった。人工物が初めて太陽圏から脱出する歴史的な日が近づいているようだ。
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 1977年に打ち上げられ現在は太陽圏の果てを航行しているNASAの探査機「ボイジャー1号」。178億kmの距離から16時間36分かけて届いたそのデータから、探査機の周囲の宇宙線が急激に増えていることがわかった。2009年1月~2012年1月の間では25%の増加だったが、5月7日以来、1か月に9%というペースで急増しているという。

 太陽圏と恒星間空間の境界付近では、太陽風の荷電粒子と、超新星爆発で生成され恒星間空間から飛来する宇宙線とがせめぎ合っている。計測される宇宙線が増加したということは、それだけ「外の世界」に近づいているという証だ。

 「越境」の目安として、宇宙線以外に2つの重要な測定項目がある。その1つは太陽からの荷電粒子。現在はまだゆっくりとした減り方だが、境界をまたいだ時に急減すると思われる。

 もう1つは、探査機周囲の磁場の向きだ。黄道面に沿って水平の向きであればまだ太陽圏内と言えるが、恒星間空間に入ると垂直の向きになる。磁場の向きに関するデータについては現在解析中とのことだ。

 ボイジャー計画当初からプロジェクトに携わるEd Stone氏は、「ボイジャー打ち上げは、世界初の人工衛星(スプートニク1号)から20年後のことだった。当時は恒星間空間に行けたらいいなとは思っていたが、どのくらい長い旅路になるのか、それまで運用ができるのか、誰にもわからなかった」と振り返る。

 同じ年に打ち上げられた姉妹機「ボイジャー2号」も健在で、太陽から147億kmのかなたを飛んでいる。初めて恒星間空間に飛び出すのは1号が先であることは確実だが、その日がいつなのか、はっきりするのはそう遠くない未来だろう。


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 ボイジャーの話を数字的なもので考えると、天文学のとんでもなさがよくわかります。

 9月に打ち上げ35周年を迎えるボイジャー1号の現在の速度は秒速約17キロ。時速に直すと6120キロ。マッハ5ですね。
 とんでもない速さですが、それも光速の2%にすぎません。

 それだけのスピードで、35年かけてようやくやってきた太陽系の果て。

 太陽系の果てはどうなってるのか。

 まず、太陽から放出されるプラズマである太陽風が恒星間物質とぶつかり合う「末端衝撃波面」があります。
 ボイジャー1号がここを通過したのは遅くみつもって2004年ごろです。

 その外は、太陽風と星間物質が混ざり合う「ヘリオシーズ」という領域に入ります。この領域までが太陽風が支配的であるため、「太陽圏」と考えられます。

 ヘリオシーズの末端は、「ヘリオポーズ」と言われ、太陽風と星間物質や銀河系の磁場と混ざり合っています。ボイジャー1号は現在このあたりにいるということですね。

 太陽系は直径10万光年と言われる天の川銀河の中で、2億2600万年の周期で公転しています。なので、公転方向にある星間物質に対しものすごい速度(秒速220キロ、マッハ65!)で突っ込んでいるわけなので、希薄な太陽風と星間物質であっても凄まじい衝撃があります。この衝撃面を「バウショック」といいます。
 ボイジャー1号はこれからこのバウショックの領域に入っていくわけですね。

 「太陽系の果て」といいますが、このあたりが難しいところで、「オールトの雲」と言われる天体群がヘリオポーズの外にあると考えられています。
 オールトの雲は実測されていませんが、太陽系の周囲を球殻状に取り囲んでいると想像される小天体群です。主に水やメタンなどのガスの氷だと考えられていて、長周期彗星の故郷だとされます。他の天体が太陽系近傍を通過する際の重力擾乱などが要因になって彗星として太陽に向かって「落下」するのです。

 太陽風こそ届かなくなっていても、辛うじて太陽の重力圏にあるので、球殻状に集まるわけです。そこから外に行けば、いよいよ系外星間。宇宙線が降り注ぐ過酷な環境のはず。

 さて、ここまで35年かかったボイジャー1号。他の星系にたどり着く日は来るのでしょうか。

 もし、このペースでもっとも太陽に近い恒星系であるアルファ・ケンタウリにむかうと、到着には…8万年!

 アルファ・ケンタウリもこちらに向かって秒速25キロで進んでいますから、もうちょっと早いかもしれませんけどね。

 天文について学んでいると、アルファ・ケンタウリの4.3光年という距離は至近距離なわけです。
 天の川銀河の直径10万光年は前述しましたね。すぐおとなりのアンドロメダ銀河が22万光年ほど。でかい!
 このアンドロメダ銀河までの距離が250万光年。これでも重力で引きあう「お隣さん」で、「局所銀河群」を形成するお仲間なんです。

 ちなみに一番近い銀河は大マゼラン銀河で、16万光年。とっても身近に感じますね。

 では、35年かけて太陽系を脱出しようとしているボイジャー1号まで、光の早さでは? 16時間ほどなんです。

 4.3光年・・・!?


 あはは。

 

残念…というのも変ですが 

 昨年科学界を震撼させたビッグニュース。「ニュートリノが光速を超えた!?」ですが…。

 このブログでも随時紹介してきました。

その① 新たな段階に入るのか?(2011/9/23)
その② やはり計測ミスか?(2011/10/24)
その③ あとは実験方法の検証のみ (2011/11/20)

 その後検証がおこなわれ…

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ニュートリノ「光より速い」撤回へ
2012年6月2日09時10分 読売新聞

 素粒子のニュートリノが進む速度について、名古屋大などの国際研究グループ「OPERA」は、昨年発表した「光より速い」との実験結果を修正する方針を決めた。

 指摘されていた実験の不備を解消したうえで先月、再実験し、ニュートリノと光の速さに明確な差は出なかったという。事実上の撤回で、3日から京都市で開かれるニュートリノ・宇宙物理国際会議で報告する。

 OPERAは、スイス・ジュネーブ近郊の欧州合同原子核研究機関(CERN)からニュートリノを飛ばし、約730キロ・メートル離れたイタリアの研究所までの所要時間を測定。ニュートリノが光より60ナノ秒(ナノは10億分の1)早く到達したという結果を、昨年9月に発表した。「光速は超えられない」としたアインシュタインの相対性理論を覆すのではないかと注目された。


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 結果として「間違い」で決着のようですね。残念というのも変ですが、ホッとしたと言うのかな。

 大山鳴動して鼠一匹、といった事になりましたが、それでも研究グループが野心的な提示をし、それをみんなで議論して検証する。結果が間違っていても、その過程が大事なんです。

 これまで相対論は「正しい」として受け入れられてきたわけですが、間違ってるかも、と言われて多くの科学者が本当に間違っていた時の理論的な計算をたくさんしたはず。その過程で多くの知見が得られたでしょうし、なにより大きな刺激を受けたことでしょう。

 そして相対論の現段階での「正しさ」も改めて証明・補強されたわけです。
 ニュートンの古典的物理学から相対論が登場した時のようなドラスティックな世界観の変化はまだないということです。
 打つかっては倒れ、またぶつかる。物理学者は挑戦し続ける! ということで、「OPERA」の研究者の皆さん、これからも頑張れ!


金環日食楽しめました? 

 日本全国大騒ぎの金環日蝕。日本の太平洋ベルト地帯で観測可能だったため、かなりの人が楽しんだようですね。
 我が家もフィルタを2つ用意して準備万端。といっても、私は出勤の時間にモロかぶりなので、いつもより30分以上早めに家を出て、職場で観察しました。
 天気は曇り。ただ雲で光が減衰され、肉眼でも見えなくもないという、好条件になりました。ホントは雲越しでも肉眼で見るのは良くないんですがね。

 まずは金環直前の7:29頃。
2012金環日食①
 撮影は我が家のコンパクトデジカメ。雲のお陰でこのくらいは撮れました。

2012金環日食②
 7:31。漫画で見るような三日月の形です。当たり前なんですが、月が全く見えないというのも驚きですよね。

2012金環日食③
 そして7:35。金環状態となりました。ちょうど雲の切れ間にあたって、雲越しよりフィルタでの観察がいいというぐらいになりました。写真はレンズの前にフィルタを当てただけですが、意外とうまく撮れました。ピンぼけなんですけどね。
 わずかですが薄暗くなり、不思議な雰囲気です。皆既だったらすごいんだろな。

2012金環日食④
 7:44。逆側の三日月に。金環以外ではこれがベストショットでした。

 この後、9時近くまで日蝕そのものは楽しめました。
 いいもん見たわ~、と思いつつ、皆既日蝕を見てみたい気持ちが強まりますね。

 さて、今回は下手に雲越しに見えたもんだから、フィルタを使わずに肉眼で見た人も多く、それが原因で体調不良を訴える人が出ました。私の職場でも2人ほど…。気をつけましょうね。


あ、見つかっちゃった♪ 

地球大の惑星、大気ある可能性 米などのチーム発見
2011/12/21 3:00 日本経済新聞

 太陽系の外側に、これまで見つかった中では最も小さい、ほぼ地球サイズの惑星2つを見つけたと、米国などの研究チームが20日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。うち1つは地球のように、水蒸気を含んだ厚い大気に包まれている可能性があるという。

 チームは、米航空宇宙局(NASA)のケプラー宇宙望遠鏡を使い、地球から約950光年離れた恒星「ケプラー20」を回る、それぞれ地球の大きさの0.87倍と1.03倍の惑星を発見。外側の軌道にある1.03倍の惑星には大気があり、地表に水分が存在する可能性があるとした。

 2つの惑星は大きさから、地球と同様に岩石質で、内部に核やマントルの構造を持つとみられる。従来の最小の惑星は地球の1.4倍。

 ケプラー宇宙望遠鏡は生命が存在できる惑星を探すことが目的で、すでに惑星とみられる天体を2300個以上発見。このうち48個は、生命に不可欠な水が存在する可能性があるとしている。〔共同〕


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 時間の問題とは思ってましたが、見つかっちゃいましたね~

 系外惑星の発見は掩蔽時の恒星の光度変化や、ドップラー効果の測定による母星のブレなどの観測によって急速に進歩しました。
 ただはじめの頃は「ホットジュピター」といわれる、木星型の大型ガス惑星が母星に近い軌道を公転するものが多く見つかっていました。しかし最近は岩石型もしくは地球サイズに近いものが徐々に見つかるようになっていましたからね。

 水があるかも知れない、という判断の根拠が書かれていませんが、大きさが地球サイズということは重力によって水を保持できることと、母星からの距離が、水が液体として存在できる程度、いわゆるハビタブルゾーンのなかであったということでしょうか。

 もちろん、これで生命の発見といかないのが難しいところ。生命が存在できる条件としては、

◯母星の寿命が長く、生命が出現し、進化するのに十分な時間が用意されていること。
 ケプラー20という母星についての記述がありませんが、質量が大きいと寿命が短く、あっという間に赤色巨星となって、生命が生き続けられる条件がなくなります。太陽はおよそ100億年の寿命があります。

◯母星が比較的新しく、様々な元素を持っていること。
 我々の体を構成する様々な元素は、宇宙の誕生時にはなかったもの。水素とヘリウムしか持たない第一世代の星が核融合で炭素や酸素などの元素を生み出し、宇宙にばらまきました。また、超新星爆発などで重元素を次々に産み出して、これを取り込んだ第二世代以降の星系でないと、多様な元素を持てません。

◯太陽系における木星のような「ガードマン」がいること。
 地球は誕生後しばらくは周辺に残る多くの小惑星や隕石が降り注ぎ、生命が存在できる条件にありませんでした。その後周囲にそのような小惑星・隕石などがなくなり、地球は安定期を迎えます。現在は大きな小惑星・隕石の落下はほとんどなくなりました。
 恐竜を滅ぼしたのが小惑星の落下であるように、直径数十キロ程度の小惑星が落下すれば、生命は大ダメージをうけ、絶滅するかも知れません。しかし、太陽系の場合、木星という巨大質量の惑星があり、太陽系の外縁からそのような天体が近づいてきても、地球より先に木星のおおきな重力によって絡め取られることが多くなります。一昔前にシューメーカー・レビィ彗星が木星の重力に捕まり、木星に激突したことを想い出せば、地球がいかに木星によってこれら小天体から守られているかが分かります。

 発見された地球型惑星の進化以前に、その星系の環境がどうなのかが、大きな問題だということがわかっていただけたでしょうか。

 もし、居住可能であれば、片道光速で950年。まぁ、亜光速で移動出来れば時間の流れが遅くなりますから、生きているうちに着けるかな?



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japantourist

Author:japantourist
3児の父、リターンライダー。歴史マニアにして、レガシィB4を乗り回し、天文書を片手に星空を眺める。
横浜FCを追いかけ、サッカーボールを蹴っ飛ばす。
ホントは何が好きなんでしょうか・・・

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