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いい大人が束になってこの程度 

徹底検証 日清・日露戦争 (文春新書)徹底検証 日清・日露戦争 (文春新書)
(2011/10)
半藤 一利、原 剛 他

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 相変わらず新書濫読の日々ですが、最近は新書も粗製濫造気味でハズレも結構多いのが悩み。本書は久しぶりの大ハズレでした。

 私が日露戦争について詳しく知ったのは、ご多分に漏れず司馬遼太郎の『坂の上の雲』です。前半は明治の青春群像、後半は日露戦争の評伝のようになった長編です。初めて読んだのが小5の時ですが、難しくはあっても面白さが抜群ですから、以来30回以上は読み返しています。3行ぐらい見せてくれたら、どんなシーンか当てて見せますぜ。
 とはいえ、古い小説ですから、最近は新しい史料もあって、見直されてることも多い。それで本書の「最新資料を駆使した決定版」なんてキャッチに乗せられて、そういうことを整理してくれてるかなと思って買ってみたんです。

 ところが、「権威」と称される人たちの対談でありながら、ただ『坂の上の雲』のあらすじにそってコメントを重ねるだけ。目新しい話は殆ど出てきません。多少は新情報もありますが、本筋には影響しないとこ。これなら『坂の上の雲』をちゃんと読んだほうがいい。
 もともと、この本の成り立ちが文藝春秋の『坂の上の雲と司馬遼太郎』という企画の中での座談だからでしょうが、それにしても「権威」が5人も揃って、「坂の上の雲」を読みなおしても…。
 もちろん、新情報もあるんです。日本海海戦の「丁字戦法」の解釈では現在の見解を確認できてよかったですが、基本ラインはやはり司馬さんの後追いでしかない。

 逆に考えれば、専門家が5人集まっても内容を深めたりできないほどに、『坂の上の雲』はしっかり書かれているという事にもなるんですが、情けなくもあります。というわけで、さほど読後の収穫感が持てない、軽い内容の本でした。
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japantourist

Author:japantourist
3児の父、リターンライダー。歴史マニアにして、レガシィB4を乗り回し、天文書を片手に星空を眺める。
横浜FCを追いかけ、サッカーボールを蹴っ飛ばす。
ホントは何が好きなんでしょうか・・・