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2012 社会科見学ツアー in いわき 

 毎年参加している恒例の社会科見学ツアーです。昨年は震災の影響で中止となりましたが、今年は無事に開催となりました。私は9回目ですね。
 先だっての東北ツアーや山形ツアーのように、個人で行っても楽しめるし勉強になるんですが、団体様で行くと案内がついたり、普段見せてもらえないところが見られたり、色々特典がつきます。苦手なバスツアーですが、これだけは必ず参加したいと思っています。

 さて、今年は大方の予想通り東北となりました。と言っても、予算も少ないツアーなので福島県いわき市をターゲットとすることになりました。

 まず最初にやってきたのは、茨城県北茨城市です。一度常磐道を勿来インターまで行き、ちょっと戻って茨城県へ。北茨城市の五浦には、日本美術を復興させた岡倉天心が活動した場所があります。

 こちらが保存されている天心の居宅。東京美術学校を排斥された後に拠点としたのがこの地です。
2012いわきツアー①

 天心は海辺に、「観瀾亭」と名付けた六角堂を建ててそこにいることを好んだといいます。
2012いわきツアー②
2012いわきツアー③

 確かに太平洋を一望する崖の上にあり、素晴らしい眺望。この日が晴天だったこともあり、ことさらに海の青さが映えておりました。

 もっともこの観瀾亭、昨年の津波で土台部分を残して全壊、流されてしまいました。現在見られるのは今年4月に復元されたものです。津波で多くの文化財も消失しましたが、いち早く復興なったことは実に喜ばしいことです。もちろん、本物が残っているに越したことはありませんが…。
 ただ同じ建物を作る、というより、創建当時の様子を出るだけ再現しようとしたようです。塗りたてのベンガラも、あと数年すれば良い風情になるのではないでしょうか。

2012いわきツアー④
 窓ガラスが波打っているのがわかりますか? 当時この大きさのガラス板を作ることが難しく、輸入品だったそうです。復元にあたって、当時の技術で作成した特注の輸入品だとか。現代のものと違って平滑な表面ではなく、気泡も見られますが、それがいい味になっています。

 復元、というのは難しいものです。たとえばお城。現在往時の天守閣が現存するのは12箇所。それ以外は復元されたものですが、大阪城のように鉄筋コンクリート製で中にエレベーターまであるものもあれば、なるべく忠実に再現しようとした熊本城のようなところもあります。ひどいものでは天守閣がそもそもなかったのに作ってしまった千葉城なんてものも。
 安土城などは石垣しか残っていませんが、かえってそれが雰囲気をよくしていますので、いまさら復元するのもどうかな、と思います。おそらく観光の目玉に再建したいと思っている人はいるでしょうけどね。

 宮城県の白石城は伊達家の重臣片倉氏代々の居城でした。天守閣ではないのですが、三階建の櫓を1995年に石垣から再建。古来の工法で、かつ完全木造建築ということで学術的にも価値のあるものです。とはいえ、見た目には新しくて、やや興ざめ。これもあと10年はたたないと、って12年前に思いました。そろそろ落ち着いたかな? 
 
 この白石城はなにもなくなってしまって、そこに復元ということなので、価値の高い事業だと思います。しかし、石垣など基本的なものが残っていて、史跡として十分成り立つのであれば、そこに観光のために復元というのはおかしい。最近はさすがに鉄筋コンクリート製の天守閣というのは作られなくなっていますが、旧来の工法による復元というのは伊予の大洲城などの例があります。ちょっと考えなければいけないかな、と思います。

 観瀾亭は五浦という岡倉天心に関する史跡の中心ですし、それがなければ史跡として成り立たないのですから復元しなければならないものでしょう。


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この記事へのコメント

こんばんは。
いわきの記事を拝見させていただきました。
海岸沿いは津波の被害が大きく、自分の目で見たときは
言葉を失いました。それでも人は生きていますし、生きて
いきます。
フラガールの映画もご覧になられたんですね。
もし機会があればフラガールの踊りを生で見てください。
商売を超えた彼女達の踊りはいわきの誇りであり、芸術
なのです。
ちょっと興奮気味に書いてしまいました。
すみません。

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chinafree
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japantourist

Author:japantourist
3児の父、リターンライダー。歴史マニアにして、レガシィB4を乗り回し、天文書を片手に星空を眺める。
横浜FCを追いかけ、サッカーボールを蹴っ飛ばす。
ホントは何が好きなんでしょうか・・・