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「しれられない」 

 3歳の弟くんは、言葉も発達途上です。
 喋り始めが遅く、ちょっと心配しましたが、今ではベラベラ言ってるのでホッとひと安心。

 ただ舌っ足らずのため、普通に喋れるのにどこかたどたどしいのが愛嬌になっています。「ゆ」とは言えるのに、「ゆうやけ」がなぜか「うーやけ」になってしまったり、「わざ」が「ざわ」になったりwwww  「ひっさつじゃわ!」みたいなwwwww

 一方で語彙は多いし、ひらがな読み書きができるし、さりげなくすごいんですが、とにかくたどたどしいので、可愛らしいのです。

 ところで、その弟くんが発する面白い言葉に「しれられない」があります。
 意味は「できない」です。

 なんでこんな持って回ったような言葉なんでしょう?

 彼は可能を表す助動詞、「れる・られる」を使えます(ちなみに受け身・自発・尊敬の意味もあります)。たまにら抜き言葉になってしまいますが、まぁ、基本的には問題ない。

 「れる・られる」は動詞の場合は未然形に接続します。動詞を未然形に活用させ、五段活用・カ変なら「れる」、上一段と下一段活用は「られる」をつけます。ちなみに、「見る」は上一段、「食べる」は下一段なので「れる」ではなくて「られる」を付けなくてはいけません。
 これがわかっていないとら抜き言葉になるわけです。簡単に言うと、「れる」の前に「あ段」が入ればいい。

 ところが、「する」の場合はこれが難しい。文法的に言えば「れる・られる」では「れる」が接続します。「する」はサ変で未然形は「さ」または「し」となります。「れる」は前にあ段がひつようなので、「し」ではなく、「さ」に接続。「される」になります。五段活用と同じですね。しかし、この場合「れる」は可能ではなく、受け身・自発・尊敬の意味では使えますが、可能の意味には使えません。
 かと言って、「し」は否定の助動詞「ない」を導くためのもの(このように未然形が2つ出来てしまうので「変格活用」なわけです)。つまり「しられる」(「知られる」ではなく)という言葉は成立しません。
 そこで「することが不可能」であることを表すために一般的には「出来ない」を使うわけです。

 ところが弟くんはそこまで縦横無尽に言葉を使えないので、咄嗟に「出来る」がでてこないときがある(いや、ちゃんとつかえるんですけどね)。なんとか「する」を「れる・られる」を使って出来るという意味にしたかったのでしょう。でも「しられる」と言わないのは直感的におかしいと思っているのですかね。
 その結果、「れる・られる」を重複して使う「しれられる」(未然形「し」+「れる」+られる」)のではないでしょうか。

 むかし、お姉ちゃんは「来(き)ない」と連発しておりました。これまた変格活用のワナなんですよね。
 「来る」はカ変で、未然形は「こ」です。連用形なら「き・ます」と活用するので上一段活用となりますから、未然形も「き」になるはずですが、「き・ない」「き・よう」では変なので、上一段のルールから外れて(だから変格活用)未然形が「こ」になったわけです。なので「れる・られる」も未然形があ段ではないので、「られる」を付けて「来られる」になります(「来れる」は誤り)。
 ですが、彼女なりに「来る」に上一段の要素を感じ取り、上一段として活用させて本来の未然形に「ない」を付けたのでしょう。それが「来(き)ない」となったのです。
 
 幼児の発達段階における文法の問題はこう考えると結構面白そうです。特にカ変・サ変は難しそうです。確かに間違っているのですが、彼なりに「文法的に」言葉を使っているわけですね。
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japantourist

Author:japantourist
3児の父、リターンライダー。歴史マニアにして、レガシィB4を乗り回し、天文書を片手に星空を眺める。
横浜FCを追いかけ、サッカーボールを蹴っ飛ばす。
ホントは何が好きなんでしょうか・・・

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