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台風18号水害 栃木県鹿沼市へ 

 先週上陸した台風18号ですが、縦断した東海地方以上に東日本に大きな被害をもたらしました。
 特に栃木県から茨城県にかけての鬼怒川水系を中心とする地域や宮城県大崎市などです。日光市では24時間雨量が500㍉を超えるほどの大雨が降りました。
 その結果、鬼怒川などで堤防が決壊し、周辺地域が氾濫により大規模な浸水被害となったのです。

 こういう大規模水害はとにかくマンパワーが必要、ということで微力ながら被災地に行くことにしました。
 ところが、もっとも被害が大きかった茨城県常総市は、ボランティアセンターを立ち上げることができない状態。市役所も社会福祉協議会も対応に追われていたのでしょう。そこで早くにボランティアの募集を始めていた鹿沼市を選択。
 鹿沼市社会福祉協議会のお知らせでは、はじめは栃木県内限定だったのが、「広く募集」と変更され県外からのボランティア受け入れを始めていたのです。
 駐車場なども用意されましたから、受け入れ体制が整い、有意義な活動ができそうだという判断です。常総市に関しては、体制が整ってからおじゃまさせていただこうと思います。

 土曜日は仕事があったので、行けるのは日曜日のみ。残念ながら1日限定です。
 日曜日早朝にCBくんで出発、まだ空いている首都高を抜けて、東北道で鹿沼へ。約150キロ、渋滞さえなければ2時間足らずで到着できます。ボランティア用に開放された県立鹿沼高校にCBくんを止めて、社会福祉協議会へ向かいました。

 鹿沼市は市内を流れる黒川や、その支流である行川・武子川などが氾濫、床上浸水の被害がでました。ただ、市役所などが被災していないため、早くにボランティア募集を行えたのでしょう。
 ちなみに、こちらが黒川。向こう岸(東岸)を見ると、堤防のコンクリートブロックが破砕しているのが見て取れます。
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 手前側では遊歩道が通っているところが無残にえぐられています。もう水量はだいぶ減っています。
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 社会福祉協議会に到着すると、8:30開始の受付が、前倒しで始まっていました。すでにかなりの人出です。
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 後に発表されたところでは、600人以上が登録したそうです。すご~い。

 しかしこれだけ集まると、社会福祉協議会の人たちも大変です。必要なところに必要な人数をスムーズに送り込む。これが難しいんですよね。作業時間を先読みし、移動手段も準備。慣れないなかで活動される社会福祉協議会の方々、本当にお疲れ様です。

 私はバイクこそありますが、土地不案内ですので、バスでの移動をするグループに入れてもらいました。ところがバスがなかなか来ない。ピストン輸送ですから、時間がかかります。
 まず郊外を流れる黒川の支流行川に面した老人福祉施設におじゃましました。
 ところが、到着してまさかの事実。こちらはかなり進んでいるので、申請をしていなかったとか。無駄足!?

 リーダーさんが慌てて社協に連絡して善後策を講じます。すぐにバスが向かってきてくれて別の場所に移動することが決まりましたが、ちょっともったいないですね。
 とはいえ、社協も混乱状況の中に600人超がやってきているのですから、しょうがない。時間がもったいないので、まだ残っている土砂の掻き出しをガンガン進めることに。建物内部は進んでいても、駐車場などはまだまだで、完全にきれいになっているわけではないですからね。

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 津波ほどではないにしても、水害とはげに恐ろしきものかな。
 周辺は早場米地域なのか、かなり稲刈りが進んでいましたが、この右手の田圃は手遅れになってしまいました。もっとも、稲刈りが住んでいた田圃も、土砂が流れ込んでいますから、来年に向けての整備が大変だと思います。

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 道も粘土質の土が堆積しています。早めに除去しないと、砂埃もひどくなりますし、不潔でもあります。スコップでひたすら掻きだし。大型バスで40人ほど出来ていますから、かなり進みました。

 11時ごろにはバスが来て、移動開始。今度は市街東北方、下武子町へ向かいます。これも黒川支流の武子川が氾濫した地域です。
 武子川は細い川ですが、一気に増水し、川沿いの地域を床上浸水させました。

 原因の一つになったのが、この橋です。上流から地盤ごと流された家屋がひっかかり、それが抵抗になってしまったということです。現在は家屋は壊れてなくなっていますが、土台だけが残っていました。
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 今度は川沿いの住宅地に入り、6人ぐらいのチームになって片付け・清掃に追われるご家庭のお手伝いです。床上数十センチまで浸水し、下水からも逆流してきてますから、畳や家財道具が全滅というご家庭ばかり。運び出すにも大型の家財が多いため、家族だけではどうにもならないのです。

 床上浸水の場合、一番厄介なのが畳。独特の饐えた臭気がこもる室内から、まず畳を剥いでいきますが、芯の藁が泥水を吸って、想像以上の重さになっています。
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 ほうっておくと、水を吸った藁が発酵して熱を持ったりする上、さらに臭くなります。また、浸水した住宅は早く床下の清浄・乾燥をしないといけませんから、畳の搬出を急ぐ必要があります。
 しかし前述のようにとにかく重い。男4人で何とか運べるというレベルです。とりあえず家の外に出して立てかけておいて、後で運ぼうということになりました。

 歩いて数分のところにゴミの集積所が設けられていますが、そこまで様々なものを運ぼうにも、代車や猫(一輪車)が不足しています。たくさん運びたいのに、少しずつ手持ちで集積所まで往復。
 みんなで「猫がほしいね~」「猫があればな~」…。まさに猫の手も借りたい、という状況です。
 そこで社協の現地担当者が頑張ってホームセンター等で購入してきてくれ、複数台が用意されました。

 各家庭に配属されたボランティアですが、最初はそれぞれが単独で動いていました。しかし重く大きな家財道具を処理していくには、トラックなどの輸送手段や、大勢の連携が必要になります。
 社協の方は頑張っておられましたが、さすがに現地での組織化までは手がまわらないのです。しかし、集まったボランティアの面々は経験豊富な人が多く、しかも単独で積極的にこういうところに来ている人たちですから、あっという間に意見交換を進め、協力体制を作り始めます。

 社協の動員や地元の方の協力でトラックが数台登場、これを狭い範囲内で効率的に回すルールを作り、積み降ろしに臨機応変に人員がつくようになりました。
 効率的な搬出体制が整ったので、トラックもフル回転できるようになり、作業のスピードが大幅アップしました。声を掛け合いながら作業していましたが、そのうちにみるみる状況が変化するのが実感できて、頼もしくかつ驚かされました。

 効率よく進み始めると、集積場は大変です。次から次へ大量の廃棄物がやってきます。残念ながら分別をしている余裕はありません。とにかく積み上げる。下手に手前に置くと、スペースを食ってしまって後が大変なので、奥の方に放り投げることが増えます。
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 トラックの荷台からとにかく投げる! 初めてですよ、冷蔵庫投げたの(2人がかりですが)。オーブントースターはスローインで。作業がスムースになった分、変にテンションが高くなってしまった男性陣は、このゴミ捨て作業にカタルシスを感じたようでした。
そんなこんなで作業は急ピッチに進みました。とはいえ、たかだか半日、まだまだやることは残っていましたが、この日の作業は4時前に終了。社協のボランティアはどこも4時までなんですよね。ここ残りですが、ご家族に挨拶して撤収です。

 ということで、社協に戻って着替えを済ませ、CBくんと帰途につきました。途中職場に寄っても7時には家につきました。やはり栃木は近いですね。


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japantourist

Author:japantourist
3児の父、リターンライダー。歴史マニアにして、レガシィB4を乗り回し、天文書を片手に星空を眺める。
横浜FCを追いかけ、サッカーボールを蹴っ飛ばす。
ホントは何が好きなんでしょうか・・・

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